Googleは米国時間3月12日、最新の「Chrome」(バージョン73)の提供を開始した。Chrome 73には、ハードウェアのマルチメディアキーや「macOS」ユーザー向けダークモードのサポートなど、さまざまな新機能が含まれる。
自分のブラウザが同アップデートをまだ受信していない場合は、Chromeブラウザに組み込まれているアップデータにアクセスして、手動でリクエストするといい。
Chrome 73に含まれる新機能の多くは、開発者向けのアップデートとChromeのウェブAPI群の拡充だ。
変更の大部分は通常のユーザーが1度も使用することのない機能ではあるが(これらの機能はウェブサイト開発者やアプリ開発者のために存在する)、通常のChromeユーザーが気づくであろう機能もいくつかある。
すべての新機能のうち、最も大胆なアップデートはmacOSユーザー向けのものだ。Chrome 73より、同ブラウザはmacOSのダークモードが有効化されている場合に自動でダークモードに切り替わるようになった。Chromeブラウザを常にダークモードに設定しておきたい場合は、それも可能だ。
さらに、Chrome 73ではキーボードのマルチメディアキーもサポートされる。これにより、マルチメディアキーを使用して、音声ファイルと動画ファイルの再生を制御することが可能になった。
さらに、Chrome 73はmacOS版で「Progressive Web Apps」(PWA)に対応する。PWAは、ウェブサイトをネイティブアプリのように実行できるようにするものだ。
Chrome 73より、ChromeのPWAは6つの主要OS(「Android」「Chrome OS」「iOS」、Linux、macOS、「Windows」)のすべてでサポートされるようになる。
最後になってしまったが、セキュリティ関連の重要なアップデートもある。Chrome 73より、Googleはサンドボックス化されたiframe内からのドライブバイダウンロードを非推奨にした。iframeはHTMLの一種で広告の表示などに使われるが、ユーザーのコンピュータにマルウェアを埋め込むエクスプロイトキットによって悪用されることもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。