マイクロソフト、「Windows 7」サポート終了通知を表示するパッチ

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-03-22 12:35

 Microsoftは先週、「Windows 7」搭載デバイスで間もなく、2020年1月14日にサポートが終了すること、つまりセキュリティ更新プログラム、バグの修正、技術サポートを受けられなくなることを知らせる通知を表示すると発表した。

 この通知は、Microsoftが3月20日から配布しているパッチ「KB4493132」を通じて、4月18日より表示される。

 MicrosoftはKBの記事で、次のように説明している。「MicrosoftはWindows 7に10年間サポートを提供してきたが、『Windows 7 SP1』が動作するコンピュータにセキュリティ更新プログラムを提供するのは、2020年1月14日をもって終了する。この更新プログラムは、Windows 7のサポート終了を知らせるリマインダを有効にする」

 更新プログラムは「Windows Update」を通じて入手可能だが、デバイスで自動アップデートを受信するように設定してない限り、自動的にインストールされることはない。

 Bleeping Computerによると、このパッチはWindows 7搭載デバイスが、2019年4月18日~2020年1月15日まで通知を表示するよう設定する。アップデートがインストールされると、実行ファイル「C:\Windows\System32\Sipnotify.exe」を生成する。このファイルは、「End of Support」という名称のWindowsフォルダ内の「Notify 1」および「Notify 2」というスケジュール済みタスクによって起動される。

 Windows 7ユーザーは、通知を表示するアップデートを止めることもできるが、Microsoftは「今後通知しない(Do not remind me again)」というチェックボックスを用意しているという。

 通知には「詳細を見る(Learn more)」ボタンがあり、MicrosoftのWindows 7に関するページにリンクしている。そこには、「Windows 10」への移行と、可能であれば新しいPCに搭載することを勧める情報が記載されている。また、Windows 7のサポート終了が何を意味するのかを説明した記述もある。

 「ソフトウェアやセキュリティ更新がない状態で、Windows 7を実行するPCを使い続けることはできるが、ウイルスやマルウェアに感染するリスクが高くなる」と説明されている。

 また、「この先、セキュリティを維持する最善の方法はWindows 10を利用することだ。Windows 10を体験する一番よい方法は新しいPCに搭載することだ。Windows 10を古いデバイスにインストールすることはできるが、推奨しない」と書かれている。

 MicrosoftはWindows 7のサポート終了後、サポートを有償で延長するとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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