本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 4月入りしたからといって4月優待銘柄から投資銘柄を選ぶのは必ずしも合理的でない
- 4月の人気優待銘柄トップ10
- 人気トップ10銘柄の業績をチェック、7社が今期営業最高益を見込む
- 海外販売が好調なヤーマン
これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
今回は4月の人気優待銘柄についてコメントする。
4月入りしたからといって4月優待銘柄から投資銘柄を選ぶのは必ずしも合理的でない
最初に申し上げるべきは「4月だからといって4月優待にこだわる必要はない」ということである。筆者は優待銘柄に投資するならば、
- 自分にとって魅力的な優待内容で
- 使い勝手が良く
- 株価が安値圏にあり
- 業績が堅調な銘柄
を選びたい。
日本株で優待を実施している銘柄は年々増えていて、2019年3月27日時点で1475件ある。日経平均の下落で長期的な投資魅力が高まった銘柄はたくさんある。その中から条件に合う銘柄を自由自在に選びたい。
4月に株主優待を実施している銘柄はたった28件しかない。そのように限られた範囲から投資銘柄を選ぶのは合理的とはいえない。
月別の優待実施銘柄数:2019年3月27日時点
出所:楽天証券「株主優待検索」
2018年8月に「楽天DI」(個人投資家サーベイ)で株主優待に関するアンケートを実施した。「優待銘柄をいつ買いますか」という問いに対し、62%が「欲しいとき」、23%が「権利確定月」と回答した。「欲しいとき」というのは特に問題ないが、「権利確定月」に買うというのは必ずしも合理的ではない。