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土木工事現場のチェック業務をシステム化、80時間を削減--3カ月で構築

藤代格 (編集部)

2019-04-10 07:15

 国内トップクラスのトンネル施工実績を持ち、「トンネルの佐藤」と呼ばれているという佐藤工業(中央区)は、施工品質チェックシステム「健コンカルテ」をシステム開発ベンダーのエヌデーデー(中野区)と共同開発。開発プラットフォームに「Web Performer」、「Biz/Browser SmartDevice(SD)」、「Wiz/CONNECT」を採用し、従来のスクラッチ開発での想定に比べて半分以下の期間で開発したという。4月9日、Biz/Browser SDを提供するオープンストリーム(新宿区)が発表した。

 健コンカルテは、物件の寿命や美観を決めるという土木工事の根幹の一つ、コンクリートの品質を管理するシステム。国土交通省のコンクリート施工品質の手引き書「施工状況把握チェックシート」と「表層目視評価シート」を紙に印刷、現場で記入、事務所に戻って表計算ソフトへ入力、という一連の流れをシステム化したという。

 AndroidやiOSを問わず、スマートデバイスにダウンロードしたモバイルアプリから現場で入力可能。クラウド上のサーバーでデータを受信、処理するという。オフラインでも入力でき、結果は事務所で電子帳票形式でダウンロードできるとしている。

 1回につき約1時間の残業が発生し、800メートルのトンネルの場合80回ほどに及ぶというチェックシートの処理作業を削減。2018年10月から導入し、ペーパレス化とミスを撲滅しているという。現場での入力と同時に本社のベテランが確認可能で、地方や新人でも作業品質を確保できるようになったとしている。

 既存の業務システムのユーザーインターフェース(UI)をタブレットに対応させられるBiz/Browser SDを採用。マルチプラットフォームに対応し、どのようなスマートデバイスからでも入力できるという。デバイスの差異やOSのバージョンごとの差異を吸収するため、OSのメジャーバージョンアップ時のトラブルなどはほぼ発生せず、長期にわたるシステムの安定的な稼働が可能。メンテナンスコストを削減できるとしている。

 納期が決まっており、2018年4月に開発開始し、6月末には納品という短期間だったため、サーバー側にはウェブアプリケーション(Java)をローコードで自動生成、開発期間を短縮できるWeb Performerを採用。Web PerformerとBiz/Browserを連携させるために、API接続するCRS言語のソースコードを自動生成するコネクターとしてWiz/CONNECTを採用したという。ノンプログラミング作成したアプリケーションの生成から連携までを自動化し、システム構築期間を従来と比べて約65%短縮。操作画面作成に時間をかけられたとしている。

健コンカルテイメージ(出典:オープンストリーム)
健コンカルテイメージ(出典:オープンストリーム)

 Biz/Browser SDは、iOS、Android、Windowsタブレット向けの業務システム向けUI開発実行 ツール。10ライセンスごとの提供で、1ライセンスあたり税別で16万円から。サービスとしての提供は別途問い合わせが必要。

 Web Performerは、キヤノンITソリューションズ(品川区)が開発、販売する開発ツール。基本設計情報を定義することで、ウェブアプリケーションをノンプログラミングで自動生成でき、超高速開発を実現できるという。4月9日に最新版となるV2.3を発売している。最小構成を3ライセンスとし、1ライセンスごとの価格は360万円から。システム開発に利用できる年間利用方式のSI開発ライセンスは最小構成2ライセンスとし、1ライセンス150万円から。

 Biz/BrowserとWeb Performerを連携させるWiz CONNECTは、10年間のBiz/Browser開発経験、ノウハウをまとめたエヌデーデーのサービス「Biz-SKIT」のオプションとして提供しているという。それぞれの参考価格はBiz-SKITが80万円からで、Wiz CONNECTが20万円。

Biz-SKITサービス内容(出典:エヌデーデー)
Biz-SKITサービス内容(出典:エヌデーデー)

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