Googleは米国時間4月10日、「Google Cloud Next」カンファレンスで、多くの人工知能(AI)ツールやスマートアナリティクスツールについて発表した。文書に基づくデータ構築や在庫予測といった一般的なビジネス上の課題にAIを応用することにフォーカスしたものだ。
Googleはまず、ベータ版の「AI Platform」を発表した。これは、エンドツーエンドの開発プラットフォームで、機械学習プロジェクトでチームのコラボレーションを支援する。開発者やデータサイエンティスト、データエンジニアが、「Cloud Console」内の共通のダッシュボードからモデルの共有や訓練、ワークロードのスケーリングを実行できるようにする。
さらにGoogleは、2018年に発表した機械学習モデルの構築を自動化するソフトウェア「Cloud AutoML」のアップデートを発表した。
今回Googleは、構造化された表形式のデータセットを基に機械学習モデルを構築してデプロイできる「AutoML Tables」のベータ版をリリースしている。ユーザーは数クリックで、「BigQuery」やほかの「Google Cloud Platform」(GCP)のストレージサービスからAutoML Tablesにデータを取り込める。
新しい「AutoML Video」のベータ版も発表されている。開発者は、動画コンテンツを自動的に分類するカスタムモデルを容易に構築できるようになる。メディアやエンターテインメント業界の企業が、コマーシャルの自動削除やハイライト映像の作成といった作業をよりシンプルにできるようになる。