「OpenStack」の新バージョン「Stein」がリリース--ネットワーク管理機能などが向上

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2019年04月15日 10時42分

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 「OpenStack」コミュニティーは昨今、IaaS以外にも取り組んでいるが、オープンソースクラウドのためのコンソーシアムが主な存在意義であることに変わりはない。そして同コンソーシアムは米国時間4月10日、OpenStackの最新バージョンとして「OpenStack Stein」をリリースした。Steinではネットワーク管理やベアメタル、コンテナの面で著しい進歩がもたらされている。

 多くの通信事業者をユーザーに擁するなかで最も歓迎されるのは、ネットワーク管理の進歩だろう。OpenStackのNetworking as a Service(NaaS)コンポーネントである「Neutron」では「Network Segment Range Management」によって、クラウド管理者がネットワークセグメントタイプの範囲を動的に管理できるようになった。このために新たなAPI拡張が用意されている。これまでは、設定ファイルを手作業で編集する必要があった。

 またNeutronでは帯域幅がリソースとして扱われるようになった。これにより、「OpenStack Nova」コンピュートサービスと連携し、与えられた作業を効率的に処理できるだけの帯域幅が確保されているホストに対してのみインスタンスをスケジューリングできるようになっている。

 さらにNeutronでは他のAPIの機能向上も図られ、Quality of Service(QoS:サービスの質)ポリシールールのエイリアスがサポートされるようになった。これにより、システム管理者はQoSルールの削除や照会、更新をより容易に実行できるようになる。

 OpenStackのベアメタルプロビジョニングサービスである「Ironic」では、配備テンプレートの向上が実現されている。これによりスタンドアロンユーザーはサブミットされたコンフィグレーションデータを用いてベアメタルノードのアロケーションをリクエストできるようになった。これまでは、事前に用意しておいたコンフィグレーションドライブを使う必要があった。

 「OpenStack Magnum」による「Kubernetes」クラスタの起動時間が大きく短縮された。Steinでは、ノードあたり10〜12分かかっていた起動時間が5分になった。また同バージョンで、「Manila」や「Cinder」「Keystone」といったコアOpenStackサービスがサポートされるようになったことで、既存のOpenStackクラウド上で、完全なかたちで統合されたKubernetesクラスタを起動できるようになる。

 さらにOpenStackには、以下のような新規サービスも追加されている。

  • 「Blazar」:リソース予約サービスであり、新たに導入された「Resource Allocation API」によって、オペレーターはクラウドリソースの予約状況を照会できるようになる。
  • 「Placement」:これにより、候補となるリソースのプロバイダーを特定できる。その結果、ワークロードのマイグレーションホストを容易に指定できるようになる。これを使用することで、一般的なスケジューリング運用のAPIパフォーマンスが50%向上するという。
  • 「Sahara」:これによりOpenStack上のデータ処理フレームワークのプロビジョニングが容易になる。Saharaは、その機能を容易に統合できるよう、コア+プラグインという利用しやすいアーキテクチャーにリファクタリングされた。

 OpenStack FoundationのエグゼクティブディレクターであるJonathan Bryce氏は発表に、「オペレーターはSteinを用いることで、GPUを用いたハイパフォーマンスワークロードの実行や、NFV(ネットワーク機能の仮想化)配備の運用における、ベアメタル管理やネットワーキングのための新たな能力を手にする」と記している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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