SAPの元ベテラン幹部であるRobert Enslin氏が、グローバルカスタマーオペレーション担当の新しいプレジデントとしてGoogle Cloudに加わる。同社が米国時間4月17日に発表した。Enslin氏は22日から勤務を開始し、Google Cloudの新しい最高経営責任者(CEO)であるThomas Kurian氏の指揮下に入る。Kurian氏が投稿したブログ記事によると、Enslin氏の前任者であるPaul-Henri Ferrand氏は、「Google内の新たな課題に取り組む決意をした」という。

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Enslin氏はSAPでこの27年間を過ごし、直近では、クラウドビジネスグループ担当プレジデントを務め、エグゼクティブボードメンバーでもあった。Qualtricsを80億ドルで買収するなど、SAPのクラウドポートフォリオの積極的な拡充を監督した。他の著名な幹部数人の退職と会社再編の発表後、4月にSAPを去った。
Kurian氏によると、Enslin氏はGoogleで「重要な役割」を担うという。「組織の構築とグローバルな組織運営に関する専門知識、そのビジネス感覚、顧客やパートナーとの深い関係により、Enslin氏はこの仕事にうってつけだ」(Kurian氏)。
Kurian氏はEnslin氏について、南アフリカや欧州、アジア、米国での勤務経験があり、Googleに重要な国際経験をもたらしてくれるとも指摘している。
Oracle出身のKurian氏とSAP出身のEnslin氏がGoogle Cloudの顧客戦略を率いる立場に立ったおかげで、OracleやSAPから営業に精通した人材が今後、Googleに引き抜かれることも考えられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。