今週の明言

SAP幹部が示した「最新のデジタルビジネスフレームワーク」

松岡功 2017年08月18日 12時00分

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 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、独SAPのRobert Enslin クラウドビジネスグループプレジデントと、日本IBMの澤 崇 製品統括部長の発言を紹介する。


独SAPのRobert Enslin クラウドビジネスグループプレジデント

「これだけ強力なデジタルビジネスフレームワークを持つベンダーは他にいない」
(独SAP Robert Enslin クラウドビジネスグループプレジデント)

 SAPジャパンが先頃、顧客向けの年次イベント「SAP SELECT」を都内ホテルで開催した。独SAPのエグゼクティブボードメンバーでクラウドビジネスグループのプレジデントを務めるRobert Enslin(ロバート・エンスリン)氏の冒頭の発言は、同イベントのスピーチで、SAPのビジネス戦略について語ったものである。

 Enslin氏はまず、企業においてデジタル化が求められる理由として、「すべてのものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)時代が訪れつつある中で、そこから得られるデータを人工知能(AI)や機械学習などの技術によって分析・活用することで、一段とスマートなビジネス環境が実現されつつある。また、大規模なインメモリコンピューティングやクラウドの進展によって、ビジネスがリアルタイムに動くようになるだろう。しかもそれらの技術がコスト的にも手頃に入手できる状況になってきた。したがって、企業はいち早くこのデジタル化の波に乗るべきである」と説いた。

 そして、Enslin氏がおもむろに提示したのが、SAPの最新のデジタルビジネスフレームワーク図である。あえて「最新の」と付記したのは、これまでも同じ意味のフレームワーク図を幾度か見てきたが、毎回、内容が変わってきた印象があるからだ。それだけSAPのデジタルビジネスも、ここ数年で大きく変容してきているということだ。

 ただ、中軸やベースに「SAP S/4HANA」や「SAP HANA」「SAP Cloud Platform」が位置しているのは、以前から変わらない。少しずつ変わってきているのは、買収によって獲得したSaaSソリューションの増加やIoTおよび機械学習などのツールセットとして最近投入された「SAP Leonardo」である。


図:SAPのデジタルビジネスフレームワーク

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