Googleのクラウド事業を約3年間指揮してきたDiane Greene氏が米国時間11月17日、退任すると発表した。後任には、元OracleのThomas Kurian氏が就任する。Kurian氏は、Oracleの古参の役員だったが、9月に辞任している。共同創業者で最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏と意見の相違があったことが発端だと報じられていた。
Greene氏は1月までGoogle CloudのCEO職にとどまり、円滑に業務を移行できるよう努めると述べている。また、Googleの親会社であるAlphabetの取締役にとどまる。
Kurian氏は、11月26日に正式にGoogleに入社する。
Greene氏は前職でVMwareのCEOを務めていたが、Googleがエンタープライズ事業を強化しようとしていた2015年に同社に加わった。Googleのエンタープライズの取り組みを、Google Cloudのブランドの下に統合し、Google Cloud Platform、Google Apps、G Suite、そしてGoogleのエンタープライズセールスおよびマーケティングの取り組みをまとめた。
また同氏の在任中、Google Cloudは、トレーニングやプロフェッショナルサービスのほか、人工知能(AI)や機械学習サービスを構築し、クラウド大手のAmazon Web Services(AWS)に挑む上で寄与した。
Kurian氏は、1996年にOracleに入社し、直近では製品開発を統括するプレジデントとして、共同創業者で最高技術責任者(CTO)であるLarry Ellison氏に直属し、主要ソフトウェアの開発と同社の技術のクラウドへの移行を担っていた。
Greene氏はブログ記事の中で、CEOを退任し、長く思いを抱いていたメンタリングや教育などの分野に情熱を向けると述べた。女性のエンジニアやサイエンティストの起業などを支援していきたい考えだとしている。
Diane Greene氏
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。