2018年第2四半期のクラウドインフラ市場が200億ドル規模(前年同期比47%増)に達した。トップは62億ドルを売り上げたAmazon Web Services(AWS)で、そのシェアは31%だった。
提供:Canalys
市場調査会社Canalysのレポートによると、クラウドプロバイダーの売り上げは堅調だ。AWSとMicrosoft(「Microsoft Azure」)、Google(「Google Cloud」)の上位3プロバイダーは第2四半期に、200億ドル規模の市場のうち、あわせて57%のシェアを占めたという。
Microsoftにとって特に朗報だったのは、2018会計年度で同社史上初となる1100億ドルの売上高を達成したことだろう。このうちの230億ドルは同社の「コマーシャルクラウド」によるものだった。
MicrosoftはAzureの正確な売上高を明らかにしていないが、Canalysは第2四半期のクラウドインフラ市場で18%を占めていると推定している。これは金額にして36億ドルであり、同四半期におけるAWSの推定売り上げの半分強ということになる。Azureの第2四半期の売上高は前年同期比89%増とされている一方、AWSの同四半期の売上高は前年同期比49%増となっている。
Azureは現在、AWSよりも著しい伸びを見せているものの、AWSを抜くまでには至っていない。現在、Diane Greene氏に率いられているGoogle Cloudのシェアは8%、すなわち金額にして16億ドルとなっているが、伸び率は108%に達していると同レポートには記されている。
CanalysのレポートはIBMについて言及していないものの、IBMは同社の2018会計年度第1四半期の決算発表で、2017年におけるクラウド販売が前年比22%増の177億ドルに達したと報告している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。