NTTコミュニケーションズ(千代田区、NTT Com)は4月24日、統合運用管理サービス「Global Management One ITSM Platform」を発表した。SaaS型のITサービス管理(IT Service Management:ITSM)基盤「ServiceNow」を、従来は実際にエンジニアが監視、運用していたフルアウトソース型運用管理サービス「Global Management One」のラインアップに追加するという。5月7日から提供する。
導入済みの機器情報などIT環境の検索、収集を自動化できるServiceNowを、NTT Comが持つ長年のノウハウに基づき設定。導入時に発生する設計開発期間や構築コストを削減するという。
インシデントや構成など、抽出する管理機能情報に加え、NTT Com独自の監視機能情報を収集。運用担当者やマネージャーなど、各利用者向けの独自のダッシュボード画面とあわせて提供するという。構成変更が多発するシステムでもユーザー自身で最新状況を正確に管理可能。運用のセルフマネジメントを志向するユーザー向けのサービスとしている。
新/従来サービスの概要(出典:NTT Com)
ServiceNowは、PaaSやSaaSとして提供される運用管理サービス。プラットフォーム「Now Platform」上で様々なアプリやサービスをワークフロー化し、ユーザーのデジタルトランスフォーメーションを促進するという。アルファベット順の名前を取り、およそ半年ごとでバージョンアップを実施している。最新バージョンは3月に公開した「Madrid」。
導入後バージョンアップがあった際の動作確認もNTT Comが実施するため、継続利用における負担の軽減が可能。ユーザーは月額利用料金のみで活用できるとしている。
利用料金は、管理、監視対象となるサービスや機器数によって変動するため個別見積もり。