MicrosoftとAT&T Communicationsは米国時間7月17日、これまでの提携を拡大し、複数年のアライアンスによってクラウドや人工知能(AI)、5Gなどでイノベーションを促すと発表した。契約の一環として、AT&Tは従業員の「多く」に、「Microsoft 365」で利用できるクラウドベースの生産性ツールやコラボレーションツールを提供する。Microsoft 365は、「Windows 10」「Office 365」「Enterprise Mobility + Security」をバンドルしたサービスだ。前日の16日にはAT&TとIBMもクラウドなどに関する提携を発表している。
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提供:AT&T
またMicrosoftは、AT&Tのノンネットワークアプリケーションの「推奨」(独占ではない)クラウドプロバイダーとなる。AT&Tは、2024年までにノンネットワークのワークロードの大半をパブリッククラウドに移行する計画だとしている。
AT&TとIBMも16日に複数年契約を発表し、AT&T Business Solutionsのアプリケーションを「IBM Cloud」上で稼働させるなど、両社の提携を拡大すると発表した。また、IBMはAT&Tのハイブリッドクラウドインフラの管理についても支援する可能性があるほか、AT&T BusinessはIBMの主要ソフトウェア定義ネットワーキングプロバイダーとなる。またAT&T Businessは、Red Hatのオープンソースプラットフォームの使用を継続し、社内アプリケーションに関するワークロードを管理する。
「この件をよく知る情報筋」が一部の報道機関に語ったところによると、MicrosoftとAT&Tの複数年契約は20億ドルを超える規模だという。
MicrosoftとAT&Tが2019年2月に発表したように、AT&Tは、「Microsoft Azure」を利用して、AT&Tの5Gネットワークにネットワークエッジコンピューティング機能を導入する計画だと述べていた。
Microsoftの広報担当者は次のように語った。「MicrosoftとAT&Tの提携は、先ごろ実施したエッジコンピューティングベースのドローン用追跡/検知システムのテストなども含む、ネットワーキングやモノのインターネット(IoT)、ブロックチェーンの分野における共同のエンタープライズソリューションが基となっている。2019年中にさらなるサービスを発表する見込みだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。