セールスフォースとアリババが戦略的提携--CRM製品を中国で独占販売へ

Aimee Chanthadavong  (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-07-26 11:26

 SalesforceとAlibabaが戦略的提携を締結した。これにより、AlibabaはSalesforce製品の中国における独占プロバイダーとなる。

提供:Salesforce
提供:Salesforce

 Salesforceによると、AlibabaはSalesforceの顧客関係管理(CRM)プラットフォーム(「Sales Cloud」「Service Cloud」「Commerce Cloud」「Salesforce Platform」など)を中国本土と香港、マカオ、台湾の顧客に提供することになるという。

 また今回の提携により、Alibabaが販売するエンタープライズCRM製品スイートはSalesforce製品のみとなる。

 Salesforceは「Alibabaのこれら市場における先進的でセキュアなインフラと知識によって、われわれの世界的な顧客に対して、地元企業のニーズに見合ったソリューションがもたらされるだろう」と述べた。

 またAlibabaは米国時間7月23日、同社のEコマースプラットフォームを初めて米国のセラーに開放した。20年の歴史を持つこのプラットフォームは既に米国のバイヤーに開放されており、Alibabaによると、Alibaba.comにおけるバイヤーの3分の1は米国企業だという。

 Alibabaは米国の中小企業がこのプラットフォームに参加するのを支援するため、業界パートナーのエコシステムを構築するとしている。既に同社のマーケットプレイス上のセラーとしてOffice Depotや、世界に展開している農産物企業Robinson Freshと契約しているが、今回のプラットフォーム開放は主に中小企業に焦点を当てたものだ。

 また、同社のクラウド事業「Alibaba Cloud」は勢いを増しており、2019年1~3月期の売上高は前年同期比76%増の11億5000万ドルとなっていた。Alibabaの総売上高は51%増の139億ドルだった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]