SalesforceとAlibabaが戦略的提携を締結した。これにより、AlibabaはSalesforce製品の中国における独占プロバイダーとなる。
提供:Salesforce
Salesforceによると、AlibabaはSalesforceの顧客関係管理(CRM)プラットフォーム(「Sales Cloud」「Service Cloud」「Commerce Cloud」「Salesforce Platform」など)を中国本土と香港、マカオ、台湾の顧客に提供することになるという。
また今回の提携により、Alibabaが販売するエンタープライズCRM製品スイートはSalesforce製品のみとなる。
Salesforceは「Alibabaのこれら市場における先進的でセキュアなインフラと知識によって、われわれの世界的な顧客に対して、地元企業のニーズに見合ったソリューションがもたらされるだろう」と述べた。
またAlibabaは米国時間7月23日、同社のEコマースプラットフォームを初めて米国のセラーに開放した。20年の歴史を持つこのプラットフォームは既に米国のバイヤーに開放されており、Alibabaによると、Alibaba.comにおけるバイヤーの3分の1は米国企業だという。
Alibabaは米国の中小企業がこのプラットフォームに参加するのを支援するため、業界パートナーのエコシステムを構築するとしている。既に同社のマーケットプレイス上のセラーとしてOffice Depotや、世界に展開している農産物企業Robinson Freshと契約しているが、今回のプラットフォーム開放は主に中小企業に焦点を当てたものだ。
また、同社のクラウド事業「Alibaba Cloud」は勢いを増しており、2019年1~3月期の売上高は前年同期比76%増の11億5000万ドルとなっていた。Alibabaの総売上高は51%増の139億ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。