AIでメディアの意見相違を把握--三井物産戦略研究所が論説分析システム導入

大場みのり (編集部)

2019-08-19 18:00

 人工知能(AI)ベンチャーのストックマークは8月19日、三井物産戦略研究所に向けて、AIを活用した論説記事の分析システム「LOGOS」の運用を開始した。同システムは、研究員が報告業務のために行っているニュース収集の効率化や、地政学・産業に与える影響、関係者の意見の可視化を可能にするという。

 三井物産戦略研究所は、三井物産の研究所として1999年に設立。グローバルな視点から、政治、経済、産業、社会、技術・イノベーションといった幅広い分野で調査・研究を行っている。

 LOGOSは、ストックマークと三井物産戦略研究所が共同開発した。世界各地で発生する事象に関する膨大な情報をAIで分析し、対立する意見が含まれる記事を自動的に抽出・可視化したいという思いから、開発に至ったと三井物産戦略研究所 技術・イノベーション情報部 部長の大野朝之氏はコメントしている。

LOGOSの利用イメージ(出典:ストックマーク)
LOGOSの利用イメージ(出典:ストックマーク)

 ストックマークによると、論説記事は世界で1日30万本以上配信されているという。LOGOSは、自社のウェブニュース基盤「Anews(エーニュース)」のテキストデータ分析と深層学習技術により、世界中の論説記事を収集して話題ごとに分類。収集された記事におけるメディアや記者の意見の対立をAIが分析して注目すべき記事や話題を選択することで、地政学分析や産業に与える影響を考察する。

(出典:ストックマーク)
(出典:ストックマーク)

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