Amazon Web Services(AWS)は米国時間9月10日、中央集権型のフルマネージドな台帳データベース「Amazon Quantum Ledger Database(QLDB)」の一般提供(GA)を開始したと発表した。このサービスは、信頼できる中央機関が所有するイミュータブルで、暗号学的検証が可能なトランザクションログを提供する。
Amazon QLDBは2018年の「AWS re:Invent」カンファレンスで、「Amazon Managed Blockchain」とともに発表された。Amazon Managed Blockchainは、EthereumやHyperledger Fabricを使用してスケーラブルなブロックチェーンネットワークを簡単に作成、管理できるようにするものだ。Amazon Managed BlockchainのGAは4月に発表された。
顧客は中央集中型のサービスとしてQLDBを利用することで、トランザクションの永続的レコードを維持できるようになる。例えば、顧客の銀行口座をまたがって貸方と借方を追跡したり、製品の製造履歴を追跡できるようになる。
同社は、このサービスではなじみあるデータベース機能を利用できるため、簡単に使用できると説明している。また同サービスは、構造化データや非構造化データを格納できるようにすると述べている。
なお、SplunkやKlarna Bank、英運転免許庁、Accentureなど一部の顧客は、既にQLDBを使用しているという。
Amazon QLDBは、米国東部(オハイオ)、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(東京)、欧州(アイルランド)などで利用可能になっており、今後さらなるリージョンで提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。