Microsoftは米国時間10月10日、「Windows 10」の次期機能アップデートである「Windows 10 November 2019 Update」(バージョン1909)を間もなくPC向けにリリースすると発表した。
「Windows Insider Program」担当シニアプログラムマネージャーのBrandon LeBlanc氏はブログ記事に、「われわれは『Build 18363.418』が最終ビルド番号になると考えており、今まで通りのペースで顧客のPCの19H2(バージョン1909)における総合的なエクスペリエンスの改善を続けていく」と記している。
なお、同社が10月8日の月例パッチでリリースした、「Windows 10」のバージョン1903に対するパッチ「Build 18362.418」は、小数点以下の数字が同じ418となっている。
Microsoftは、新たなアプローチでWindows 10の既存ユーザーに向けて機能アップデートを提供する。同社は「Windows 10 May 2019 Update」のユーザー向けに、従来の累積アップデートと同じプロセスを使用して、機能アップデートを提供するため、迅速かつ比較的軽量なアップデートとなることを期待できるとしていた。
こういったことは、19H1ブランチからのMay 2019 Updateが、19H2ブランチからのNovember 2019 Updateと同じ「サービスコンテンツ」を共有するため可能になっている。
LeBlanc氏は、「つまり同じ累積アップデートパッケージを共有している」と説明している。
「19H2をインストールする選択肢を有する顧客に対しては、November 2019 Updateの機能を有効化するイネーブルメントパッケージが『Windows Update』からダウンロードされる。これによってOSのビルド番号は18362から18363に変わる」(LeBlanc氏)
「同じサービスコンテンツが用いられているため、ビルドのリビジョン番号、すなわちドットの後にくる値は、May 2019 UpdateとNovember 2019 Updateで常に一致する。現在、May 2019 Updateを稼働させている顧客はBuild 18362.418を使っていることになるが、Windows Insider Programに参加し、November 2019 Updateを稼働させているテスターはBuild 18363.418を使っていることになる」(LeBlanc氏)
Microsoftは、「Slow」リングを選択しているWindows Insiderを近く、2020年に入って一般提供される予定の「20H1」に移行する計画だという。November 2019 Updateの利用を続けたい場合は、「Release Preview」リングに切り替える必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。