SAS Institute Japan(SAS)は、探索的データ分析ソフトウェア「JMP(ジャンプ)」の最新バージョン「JMP 15」とJMPに高度な分析機能を追加した「JMP Pro 15」、分析結果のレポートを組織内で共有できる「JMP Live」を全世界同時にリリースした。
JMPは、1989年に米国で販売が開始されて以来、主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者や医師、大学および公共の教育、研究機関などにおいて統計学のリファレンス的ソフトウェアとして利用されてきた。日本では1990年に販売が開始されて以来、主に製造業の品質管理やデータ分析を行う部門や、医師、大学および公共の教育、研究機関のユーザーに支持され、毎年2桁の伸びでユーザー数を増やしている。
JMP 15の主な新機能として、データテーブルの列名のエリアにヒストグラムを表示する新しい列見出しが出るようになり、XML、JSON、PDF形式のデータを読み込み、処理するための読み込みウィザードが新たに追加された。グラフビルダーのヒートマップ、箱ひげ図などに拡張機能が追加され、データインテグリティーのためのスクリーニングプラットフォームが利用できるようになった。またグラフからさらに多くの情報が得られる、ホバーラベルオプションも追加され、安全でプライベートなオンラインポータル、JMP Liveへの発行機能も加わった。
JMP Pro 15では、分析過程でのデータテーブル作成や加工が不要となるよう、ワークフローが改善され、観測された変数と観測されていない変数との関係をモデリングする新しいモデリングプラットフォームが追加された。さらにサポートベクトルマシンプラットフォームにより、新しい非線形な機械学習の手法を提供できる。
JMP Liveでは、JMPで作成されたインタラクティブなレポートがメールや共有フォルダを使わずに、ワンクリックで発行可能となり、ユーザーはウェブ上でJMPのインタラクティブなレポートを探索的にレビューできるようになった。さらに、最新のデータを使用した定例的なレポート発行の自動化や、データやレポートの一元管理の機能も追加された。また、JMPの知識がなくてもレポートの条件を変えて見ることができるようなった。