ショッピングセンター「PARCO」など、全国で31店舗を運営するパルコ(豊島区、連結従業員数651人)は、訪日外国人(インバウンド)向け免税処理電子化アプリ「Smart Detax(スマートデタックス)」を採用。11月22日の渋谷PARCOのオープンを皮切りに手続きを電子化し、売上拡大を目指すという。11月21日、スマートデタックスを開発、提供するスマートテクノロジーズ&リソーシーズ(渋谷区)が発表した。
訪日客は消費税が免税されるが、店頭では手書き、または光学文字認識(OCR)機、PC、専用のパスポートリーダーなどを活用して対応しているという。システム機材は大型で使い勝手が悪く、初期費用や運用費用、会計レジシステムの改修などのコストも課題としていたという。
一方で、免税売り上げの増大に伴い業務負担が増加傾向。2020年4月には免税販売手続電子化制度が施行され、ペーパレスの義務化も控えているとしている。
スマートデタックスは、OCRで免税販売手続きを電子化できるスマホアプリ。顔写真まで読み取れる自社開発の人工知能(AI)を活用しているという。専用の設備やレジシステムの改修は不要。約10秒の処理時間で、パスポートの読み取りから免税店に必要な購入者誓約書、購入記録票の自動作成、国税庁サーバーへの送信までができるとしている。

活用イメージ(出典:スマートテクノロジーズ&リソーシーズ)
ライセンスはデバイスごとに必要。料金は非公開だが、1万円以下を想定しているという。iOSに対応しており、Android版は2020年2月にリリース予定。

※クリックすると拡大画像が見られます