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ミツウロコCSとNEC、LPガスの配送回数・平均配送業務時間を約3割削減

NO BUDGET

2019-11-26 18:11

 ミツウロコクリエイティブソリューションズ(ミツウロコCS)とNECは、LPガスの検針業務自動化と配送業務効率化に関する実証実験を2018年10月から2019年9月まで名古屋市で実施した。その結果、従来のガス残量の予測に基づく配送に比べて配送回数・平均配送業務時間ともに約3割削減することができたと発表した。

実証実験システムの概要(ミツウロコCS・NEC) 実証実験システムの概要(ミツウロコCS・NEC)
※クリックすると拡大画像が見られます

 実証実験では、「LPガスメーター指針値提供サービス」を活用し、LPガスメーターの指針値を遠隔から網羅的かつ高頻度nに自動取得した。これによりLPガス残量を日次で把握するとともに、LPガス容器を全量(2系統)交換する作業を行い、検針業務の自動化と配送業務の効率化を検証した。

 LPガスメーター指針値提供サービスは両社が共同開発したもので、IoTを活用して遠隔でLPガスメーターの情報を提供する。各消費者宅のLPガスメーターにNECの「LPWA対応IoT無線化ユニット」を設置し、IoT向けのネットワーク「Sigfox」を利用することで、LPガスメーターの指針データを遠隔から網羅的、高頻度、低コストで収集する。

 従来LPガス配送事業者は、月1回のLPガスメーター検針値や過去の消費実績からLPガス容器内のおおよそのガス残量を予測し、LPガス容器の配送計画を立てていた。それに基づき消費者宅に2系統(供給側の系統と予備側の系統)設置しているLPガス容器を交互に交換し、おおよそのガス残量予測で生まれる非効率な部分を許容することでガス切れリスクを回避していた。

 今回の実証実験では、日次で取得したLPガスメーター指針値から、予測値ではなく実績値に基づきLPガス容器内のガス残量を正確に把握することで、配送業務の効率化を目指した。

 実証実験の結果、検針業務の自動化では、LPガスメーター指針値提供サービスによる所定の検針日における取得率99.7%(2019年9月の取得率)で、自動取得した指針値と検針員による従来の検針で取得した指針値の差異は0件(2018年10月から2019年9月にかけて差異なし)だった。

 配送業務の効率化では、予測に基づく従来の配送計画と指針値の自動取得による実績に基づく新しい配送計画とを比較すると、配送回数が2568回から1820回(-29.1%)となり、残ガス率は16.6%から7.8%(-53.0%)、配送本数は4430本から4093本(-7.6%)となった。また前年同月との比較で、平均配送業務時間(時間/日)は9.4時間から6.5時間(-30.9%)、平均走行距離(km/日)は、105.8kmから84.1km(-20.5%)に減少した。

 両社は引き続き、今回の実証で得られた成果の分析と現場への活用を進めるとともに、人工知能を活用した効率的な配送ルートの自動構築に向けた開発を進めていく。

 

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