引越奉行はあなた--データセンターの中身を“断捨離”するポイント - (page 2)

細川涼子 (Dell Technologies)

2020-01-14 06:45

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 さて、今回からいよいよ、選んだ新居への「引越準備」です。ここから引っ越しが完了するまでは、主ににこのようなタスクが並びます。

 住居でもデータセンターでも、準備内容はそう変わりません。みなさんの今までの引っ越しの経験を思い出しながら、データセンター移転のタスクを考えてみましょう。

一般的な引越準備タスク

 今回は、新居に持ち込む/調達する「家財と設備」の準備を中心に見ていきましょう。

 さて、データセンターの移転を行う場合、「新居に何を持っていくか?」については大きく2パターンの考え方があります。1つめは「インフラ更改」に近いもの、もう一つは「物理搬送」をメインにしたものです。

インフラ更改か物理搬送か

 自分たち/自社の実施したいデータセンター移転はどちらにあたるでしょうか? このような場合は物理移設を選ぶことになります。

  • 移転時期が迫っており、調達や設計にかけられる時間が限られている
  • とにかく投資コストを最小限にしたい
  • 購入したばかりの機器が多く、買い替えるにはまだ早い
  • 業務停止時間をある程度設けて、少ない回数で一気に運ぶことが許容される

 一方で、更改に近い移転を行うのはこのような場合です。

  • もともと共通インフラの更改時期が予定されている/インフラを刷新したい
  • 古い機器が多い
  • それぞれのシステムの更改時期にあわせて、システム単位で時間をかけて移行したい(移転のためだけの停止が難しい)
  • 今のデータセンターと引越先の平行稼働期間が長い
  • 今のデータセンターの引き渡しまでに時間がある(2年以上)

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