Microsoftは5月以降、「Windows 10」向け更新プログラムのリリース回数を削減するという。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大するなか、同社は米国時間3月24日、顧客に対するその影響を考慮し、各月の第3週と第4週に実施している、Windows 10向けのオプション累積更新プログラムのリリースを一時的に停止すると発表した。
同社のサポートページ「Windows message center」には以下のように記されている。
「われわれは公衆衛生の状況を継続的に評価してきており、顧客への影響を理解している。これらの難題に立ち向かうために、セキュリティ関連のアップデートに優先的に注力していく。このため2020年5月より、現時点でサポート対象となっているクライアント版とサーバー版のWindows製品(Windows 10バージョン1909から「Windows Server 2008 SP2」にさかのぼるまで)向けの、セキュリティに関係しないオプション累積更新プログラムのリリース(「C」および「D」リリース)を一時的に停止する」
「月次のセキュリティアップデート(「B」リリース、つまり「Update Tuesday」)に変更はない。これらは業務の連続性を保証するとともに、顧客の保護と生産性を保ち続けるために計画通り継続する」
Microsoftはクライアント版とサーバー版のWindowsに対するアップデートやパッチをほぼ毎週というペースでリリースしている。各月の第1週(「A」週)は通常の場合、「Office」製品のアップデートにあてられている。「B」週は各月の第2週に相当し、その週にはMicrosoftが「Update Tuesday」とも呼ぶアップデートがリリースされている。「C」週と「D」週は各月の第3週と第4週に相当し、MicrosoftはIT部門のプロフェッショナルや管理者に向け、セキュリティに関係しない修正のプレビューを目的としたオプション累積更新プログラムをリリースしている。なお、これらのオプション累積更新プログラムは自動的にはインストールされない。
Microsoftは「C」週と「D」週のオプション累積更新プログラムのリリースをいつまで停止するのかについては明らかにしていない。なお、3月の第4火曜日に当たる24日には、Windows 10 May 2019 Update(バージョン1903)向けとWindows 10 November 2019 Update(バージョン1909)向けの「D」週のオプション累積更新プログラムが通常通りリリースされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。