レノボ、「Azure Stack HCI」ソリューション活用の新エッジサーバーなど発表

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-04-02 14:04

 Lenovoは米国時間3月31日、クラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」とエッジアプリケーションへの接続性の向上を念頭に置いたデータセンター向けポートフォリオの拡充を発表した。

Lenovo ThinkAgile MX1021
提供:Lenovo

 今回発表されたのは「Lenovo ThinkAgile MX1021」と「ThinkSystem DM7100」だ。両システムはAzureやエッジに接続するとともに、統合型のクラウドティアリングを実現することを目的としている。

 Lenovoデータセンターグループ(DCG)でサーバーおよびストレージ、ソフトウェア定義インフラを担当するバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのKamran Amini氏は、両システムはMicrosoft Azureによる検証済みで、既存のアーキテクチャーに適合するよう設計されていると述べた。

 Lenovoは、Google CloudやAmazon Web Services(AWS)ともパートナーシップを結んでおり、統合システムを発表する計画だという。Amini氏は、ハイブリッド市場においてAzureは大きなけん引力を有しており、Lenovoにとって自然なパートナーだったと述べた。

 これらのシステムのユースケースは、小売、製造業、医療、運輸などに及ぶとAmini氏は述べている。エッジからデータセンター、クラウドまでで、生成される顧客のデータ活用の機会を最適化するとしている。

 ThinkAgile MX1021は、Microsoftのハイパーコンバージドインフラ(HCI)ソリューションである「Azure Stack HCI」を活用している。企業はエッジにコンピュートを移行し、データが生成された場所で処理することができるようになる。在庫損失を削減したいと考える小売業では、顧客のセンチメント分析データをエッジでリアルタイムで分析し、プロアクティブに課題に対処することができる。製造業では、エッジサーバーがセンサーデータを収集し、リアルタイムで監視して製造計画の効率や生産性を高めることができる。ThinkAgile MX1021は「Azure Stack Hub」や「Azure IoT Hub」との統合が可能になっている。

 ThinkSystem DM7100は、オールフラッシュアレイおよびハイブリッド型のフラッシュストレージシステムであり、NVMeとともに、Azureやその他のクラウドサービスとの接続性を特長としている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]