Lenovoは米国時間3月31日、クラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」とエッジアプリケーションへの接続性の向上を念頭に置いたデータセンター向けポートフォリオの拡充を発表した。
提供:Lenovo
今回発表されたのは「Lenovo ThinkAgile MX1021」と「ThinkSystem DM7100」だ。両システムはAzureやエッジに接続するとともに、統合型のクラウドティアリングを実現することを目的としている。
Lenovoデータセンターグループ(DCG)でサーバーおよびストレージ、ソフトウェア定義インフラを担当するバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのKamran Amini氏は、両システムはMicrosoft Azureによる検証済みで、既存のアーキテクチャーに適合するよう設計されていると述べた。
Lenovoは、Google CloudやAmazon Web Services(AWS)ともパートナーシップを結んでおり、統合システムを発表する計画だという。Amini氏は、ハイブリッド市場においてAzureは大きなけん引力を有しており、Lenovoにとって自然なパートナーだったと述べた。
これらのシステムのユースケースは、小売、製造業、医療、運輸などに及ぶとAmini氏は述べている。エッジからデータセンター、クラウドまでで、生成される顧客のデータ活用の機会を最適化するとしている。
ThinkAgile MX1021は、Microsoftのハイパーコンバージドインフラ(HCI)ソリューションである「Azure Stack HCI」を活用している。企業はエッジにコンピュートを移行し、データが生成された場所で処理することができるようになる。在庫損失を削減したいと考える小売業では、顧客のセンチメント分析データをエッジでリアルタイムで分析し、プロアクティブに課題に対処することができる。製造業では、エッジサーバーがセンサーデータを収集し、リアルタイムで監視して製造計画の効率や生産性を高めることができる。ThinkAgile MX1021は「Azure Stack Hub」や「Azure IoT Hub」との統合が可能になっている。
ThinkSystem DM7100は、オールフラッシュアレイおよびハイブリッド型のフラッシュストレージシステムであり、NVMeとともに、Azureやその他のクラウドサービスとの接続性を特長としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。