「Windows 7/8.1」にもChromium版新「Edge」を「Windows Update」で配信

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-06-23 12:36

 Microsoftは、「Windows 10」向けのChromium版「Microsoft Edge」を「Windows Update」経由でロールアウトしているが、今回その対象範囲を拡大し、「Windows 8.1」やサポート期間の終了した「Windows 7」に対しても配信を開始した。

 Microsoftは6月、Windows 10で動作する従来版のEdgeを非推奨にすると発表してから間もなく、新たなEdgeをWindows 10ユーザーに向けて配信開始した。この新たなEdgeは従来版のEdgeとは異なり、Windows 10のみを対象とした製品ではなく、「macOS」やWindows 7、Windows 8.1も対象としている。

 Microsoftはサポートドキュメントの中で、「このアップデートは、Windows Updateから自動的にダウンロードされ、インストールされる」と説明している。

 新たなEdgeによって、Windows 7やWindows 8.1の「Internet Explorer」(IE)が置き換えられるわけではないが、従来版のEdgeは置き換えられる。

 同社は「新しいEdgeはタスクバーにピン留めされ、デスクトップにショートカットが追加される。従来版のEdgeのショートカットが既にある場合、それは置き換えられる」としている。

 Windows 7は1月14日に無料のセキュリティアップデートによるサポートを終了しているが、Googleは少なくとも2021年7月まで「Chrome」でWindows 7をサポートするとしている。

 Microsoftのサポートページには、Windows 7と「Windows Server 2008 R2」に対するEdgeのサポートを2021年7月15日まで提供すると記されている。

 なお同社によると、今回の新しいEdgeのアップデートは、法人向けデバイスを対象とするものではないという。

 サポートページには「このアップデートは具体的には、『Windows 7 SP1』以降のバージョンと、Windows 8.1以降のバージョンの、『Home』と『Professional』『Ultimate』『Starter』『Core』の各エディションを対象にしている」と記されている。

 また、「『Active Directory』や『Azure Active Directory』のドメインでこれらのエディションが稼働しているデバイスも、今回の自動アップデートから除外されている」としている。

 Windows 8.1でアップデートをインストールする際の追加要件は存在していないが、Windows 7マシンにインストールする際には2019年9月23日に公開された「KB4474419」と、2019年3月12日に公開されたサービススタックアップデート(SSU)「KB4490628」以降をインストールしておく必要がある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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