シャープ、“スマートオフィス”サービス提供--第1弾でNASなどを発売 - (page 2)

阿久津良和

2020-07-29 06:45

 BP-X1ST04とBP-X1ST08はシャープが独自開発した全文ファイル検索機能や外出先からファイル検索や閲覧する機能を搭載。前述した付与サービスは機器によって構成が異なり、データ復旧サービスやエンドポイントセキュリティ、遠隔PCサポートはBP-30C25に含まれない。

 サービス対応機器も今秋以降の拡大を予定しており、ラインアップとしては統合脅威管理(UTM)やネックスピーカー、スマートフォン、モバイルルーター、電子黒板、ノートPC、プラズマクラスター空気清浄機、タブレットが並んでいる。

シャープ 専務執行役員 8Kエコシステムグループ長 兼 ビジネスソリューション事業本部長 中山藤一氏
シャープ 専務執行役員 8Kエコシステムグループ長 兼 ビジネスソリューション事業本部長 中山藤一氏

 専務執行役員 8Kエコシステムグループ長 兼 ビジネスソリューション事業本部長 中山藤一氏の説明によると、「企業が直面している課題として『働き方関連法への対応や人材の確保』『IT利用の促進』『ITスキルの人材不足』『セキュリティ対策』への対応が求められている。さらにコロナ禍でコミュニケーションの変化やデジタルへの変化が起き始めた結果、オフィス環境重視から場所にとらわれない環境作りへ」と移行し始めたと説明する。

 その結果シャープとしても、販売代理店経由でハードウェアを販売していた従来のスタイルから、自社プラットフォームを構築してハードウェアとサービスを組み合わせ、自社と代理店のビジネスモデルを変化させる狙いがあると見ることができる。

 中山氏は個人的展望と前置きしながら、「国内の複写機事業規模のうち、ITサービスなどのソリューション販売が占める割合は約15%。現在はハードウェアの売り上げが中心だが、COCORO OFFICEのソリューション販売を強化し、30%に引き上げたい」と述べた。同社は2019年5月に前述した各サービスを提供するSHARP COCORO LIFEと、他社サービスと自社プラットフォームを連携させるAIoTクラウドという2つの企業を設立している。

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