HENNGE、「Zendesk」で顧客の声をアクションにつなげる仕組みを構築

NO BUDGET

2020-09-09 15:14

 HENNGEは、Zendeskのカスタマーサポートソリューションを導入し、顧客の声を適切なアクションにつなげる仕組みを確立した。

 HENNGEは各種クラウドサービスへのセキュアなアクセスとID統合を実現するSaaS認証基盤「HENNGE One」を提供する企業。HENNGE Oneの利用者が増加するのに伴い、「Gmail」のラベル運用による既存顧客からの問い合わせ管理では追いつかなくなり、ミスも発生するようになっていた。そこでカスタマーサポートソリューション導入の検討を開始したという。

 Zendeskソリューションについて同社では、UI(ユーザーインターフェース)が分かりやすく、画面遷移や操作ステップが少ないこと、ナレッジベース・FAQ(よくある質問)構築支援ソフトウェア「Zendesk Guide」とカスタマーサポートソフトウェア「Zendesk Support」のシームレスな連携が可能なこと、多言語対応できることなどを評価した。これに加えて、データ分析ソフトウェア「Zendesk Explore」も活用している。

 導入効果として、社内の関係各所に対して既存顧客の問い合わせ状況をスムーズに共有できるようになったことが挙げられる。問い合わせ傾向などの傾向分析はもとより、顧客からのトランザクションが多い問い合わせの対応状況など、必要な担当者に必要なタイミングで共有され、必要なアクションを促す仕組みが確立された。

 そのほか、Zendesk SupportとSalesforceを同期させることで、営業担当者がSalesforce上から問い合わせ内容を確認できるほか、サポート担当者が特定の顧客について解約の気配が高いと判断した場合は、チケットにフラグを立てることで、自動的に「Slack」で営業担当者に通知されるようになっている。

 また機能要望の管理では、Zendesk Support上でチケットに要望フラグを用意し、要望と思わしきものも含めてフラグを立てる仕組みを設定した。これにより要望をまとめるオーナーが要望フラグのチケットを一括でエクスポートし、社内の機能要望の管理システムへ転記するようにしている。この運用により顧客からの要望を漏れなく把握できるようになった。

 さらにサービス、対応者、問い合わせの種類別に対応時間などのレポートを手軽に作成できるのも大きな効果だという。この作業は工数負担も小さく、各チームへの迅速かつスムーズな情報展開を可能にしている。

 HENNGEでは今後、Zendeskを基盤にしたサポート業務の効率化を進め、顧客満足度だけではなく、顧客ロイヤリティーの向上を目指すという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]