「Microsoft 365」の複数のサービスで障害が発生しており、Microsoftは現在、原因を調査するとともに緩和策を進めているという。現在、サービスの大半が復旧していることを確認したとしている。
提供:Screenshot: Chris Duckett/ZDNet
「Microsoft Azure」のステータスページには「協定世界時(UTC)の21時25分頃から、Microsoft Azureパブリッククラウドと『Microsoft Azure Government』クラウドで、『Azure Portal』へのアクセスを含む、複数のMicrosoftまたはAzureサービスの認証時にエラーが発生するかもしれない事象が発生し始めた」と記されている。
Office 365のステータスページによると、「Office.com」や「Outlook」「Microsoft Teams」にアクセスできない可能性がある。「Power Platform」「Dynamics 365」にも影響が及んでいる。
また、「既存の顧客セッションには影響がなく、既存セッションにログイン中のユーザーは該当セッションを継続して利用できるだろう」という。
現在、Microsoftはサービスの大半が現在復旧していることを確認しているが、北米リージョンのテナントの一部の顧客にまだ影響しているという。現在も影響を受けている顧客への緩和策を調査中だとしている。
Microsoft 365の動作状況を報告する同社のTwitterアカウントからのツイートによると、障害の原因は最近の変更にあると考えられるため、この変更のロールバックを決定したという。
同社はUTC 22時36分に「影響の根源だと考えられる変更をロールバックし、サービスが復旧に向かっていることを確認するために環境を監視している」とツイートしたが、そのおよそ14分後に期待通りの状況になっていないとツイートした。
「直近の変更をロールバックした後も、コネクションの確立数が増えているとは確認できていない。われわれは根本原因を調査するとともに、さらなる緩和策を評価しているところだ」(UTC 22時49分)
「問題を調査しながら、ユーザーエクスペリエンスを改善するために、代替インフラに向けてトラフィックの再ルーティングを実施している」(UTC 23時48分)
「緩和策の適用によって複数のサービスで状況の改善が見られており、完全復旧を確実なものにするためにサービスの監視を継続していく」(UTC 0時40分)
直近のツイートでは、「多くのユーザーに対するサービスの大半が現在復旧している。北米内の一部の顧客への未解決の影響をモニタリングしている」と報告されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。