デル・テクノロジーズは「VMware Tanzu on Dell EMC VxRail(Tanzu on VxRail)」の提供を10月1日に開始すると発表した。 同社は、リファレンスアーキテクチャー、クラスター、プライベートクラウドとTanzuポートフォリオを完全に統合し、これらの全てをVxRail上で提供していく。ユーザー企業は、それぞれの運用モデルとKubernetesの知識・経験レベルに合わせた最適なインフラストラクチャーを選べるようになり、Kubernetes基盤をVxRail上で短期間で展開できる。 さらに「VxRail HCI System Software」によるSaaSのマルチクラスター管理と予測可能な容量分析を利用することで、全クラスターの容量の利用状況を追跡管理し、ワークロードのパフォーマンスを最適化できる。HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャー)のメッシュ機能では、複数のクラスター間でストレージリソースを共有することが可能になり、例えば、いずれかのクラスターの容量の利用率が低い場合、メッシュ機能によってそのクラスターの余っている容量を別のクラスターで活用できる。 今回の発表では、「vSAN」「vSphere」「VMware Cloud Foundation」向けの新機能も発表された。 vSANの「Compression only」(圧縮専用)オプションでは、一般的に重複排除のメリットを生かすことが難しい高負荷なワークロードをサポートできるようになり、ファイルサービスの拡張ではSMB v2.1/v3を通じたWindowsファイルの共有が可能になった。 さらにセキュリティの新機能として、「vSAN In-transit Encryption(転送時暗号化)」と「Secure Disk Wipe(セキュアなディスク消去)」が追加された。また、VMware Cloud Foundationのリモートクラスター管理機能では、VxRailユーザーがVMware Cloud Foundationのワークロードドメインをリモートロケーションに拡張できるようになった。
Tanzu on VxRail
デル・テクノロジーズ、「VMware Tanzu on Dell EMC VxRail」を発表
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