キヤノンマーケティングジャパンは10月21日、セキュリティソフトウェア製品「ESETセキュリティ ソフトウェア シリーズ」の個人向け最新版(V14)を発表した。11月5日に提供を開始する。
最新版では、「セキュアーブラウザー」機能をデフォルトで自動的に起動させる設定が可能になり、セキュリティレベルに応じて4段階で実行できるアドオンを制御できるようにした。
また、パスワード管理の「Password Manager」では、セキュリティ研究者として著名なTroy Hunt氏が設立したデータ漏えいチェックサイト「Have I Been Pwned?」と連携し、ユーザーのパスワード情報がインターネット上に漏えいしているかどうかをチェックできるようにした。
パスワード漏えいチェックのイメージ
「ホームネットワーク保護」機能では、自宅などのネットワーク環境に接続している機器の検出精度を向上させ、ユーザーが心当たりのない不審な機器の接続を把握したり、接続を把握している機器の脆弱性(通信ポートの開放状況や管理機能の認証設定状況など)をチェックしたりできるという。
同社がPC利用者を対象として9月に行った「インターネット利用状況に関する調査」によると、自宅で仕事をする際に用いる端末(複数回答)では、57.1%が会社支給のPCを挙げたが、私物のPCを挙げる回答者も55.7%に上った。ネットワーク環境では、自宅のインターネット回線が68.6%で、会社支給のモバイルネットワークは22.7%だった。
コロナ禍で在宅勤務が浸透する一方、会社が在宅勤務に必要な端末や通信のセキュリティ対策を十分に講じられていない実態が分かったとしている。