ガートナー ジャパンは11月10日、世界と日本におけるデジタルガバメント(電子政府)の現状と同社の見解について、説明会を開催した。
コンサルティング部門 シニア マネージング パートナー/ハイテクメディア通信業界統括責任者 兼 M&Aアドバイザー統括責任者の中村拓郎氏は冒頭で、「国連が発信している『E Government Development Index(EGDI)』において、日本の順位は2016~2018年で上昇したが、2020年で下降している」と指摘した。

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ガートナーは、デジタルガバメントの成熟度モデルを設定している。「初期」「発展期」「確立期」「管理期」「最適化期」の5段階があり、EGDI先進国は発展期~管理期の段階に位置している。それらの国々は、目的を設定した上で、データ活用に積極的な投資や注力をする傾向があるという。

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デジタルガバメントとしての成熟度を高めるために重要なこととして、中村氏は「Composable」を挙げた。Composableは状況に応じて再構成や再配置を行い、最適化し続けることを意味しており、「Thinking」「Business Architecture」「Technology」で構成されている。

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