GoogleとOVHcloudが提携し、欧州市場向けの新しいクラウドソリューションを共同で構築している。
Google CloudとフランスのクラウドコンピューティングプロバイダーOVHcloudは米国時間11月10日、「戦略的提携」を発表した。信頼性のあるインフラに構築する最先端のテクノロジーで、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)などの欧州の厳格なデータセキュリティやプライバシーの要件に対応するとしている。
Googleはクラウドソリューションの世界的な大手プロバイダーだが、OVHcloudも特に欧州で影響力を持っている。OVHcloudはこれまでに31のデータセンターで40万台以上のサーバーを運用している。
今回の提携は、フランスに限らず欧州全体の顧客が対象になる。OVHcloudは、Googleの「Anthos」とOVHcloudのインフラストラクチャーを統合し、新しい「Hosted Private Cloud」のサービスを導入する。これはOVHcloudのチームによって欧州で運用、管理される。
さらに、両社はサードパーティー開発者のエコシステムを構築、推進する予定だ。
Google Cloudの最高経営責任者(CEO)Thomas Kurian氏は、「われわれの最初のこのような提携をOVHcloudと締結できることに興奮を覚えている」とコメントした。「欧州の顧客やパートナー、政策立案者の話を聞いて、制御と自律性をさらに向上させる必要性があることを理解している。われわれはそれにさまざまな手段で対処し、今後も有意義な方法で顧客のコミットメントを果たすこと楽しみにしている」(Kurian氏)
Googleは9月、EMEA(欧州、中東、アフリカ)地域でのさまざまな新しい提携を発表している。CarrefourやLloyds Banking Group、Lufthansa Groupなどに続いて、Reckitt Benckiser(RB)がEMEAの新しいパートナーとして発表された。
またGoogleは9月、フランスやイタリア、ポーランド、スペインの新しいクラウドリージョンについても発表した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。