2020年の年末調整、7割が「混乱した」--労務担当の8割「テレワークできず」 - (page 2)

TechRepublic Japan Staff

2021-01-13 07:00

 人事労務向けクラウドサービスの採用は増加の一途を辿っており、2017年10月時点から3年間で約5倍に増加しているという。新型コロナウイルス感染症の拡大時期を含む直近1年間では、急増していることが数字の推移からも見て取れると説明する。

 現在活用しているクラウドサービスの主な選定理由として「まとめて複数の機能を入れられるから(41.6%)」、「使いたい機能だけを入れられるから(34.7%)」、「パッケージになっていて楽だから(34.7%)」といった声が上がっている。

半年ごとの人事労務クラウドサービス導入率(出典:エフアンドエム) (出典:エフアンドエム)
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パッケージ型の導入機能の使用頻度の内訳(出典:エフアンドエム) (出典:エフアンドエム)
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パッケージ型の機能が重複している割合(出典:エフアンドエム) (出典:エフアンドエム)
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 まとめて複数の機能を導入できることから人事労務クラウドサービスを活用している企業のうち、約6割の企業が“パッケージ型”を活用しているが、実際に活用している機能の約4割が「全く使われていない機能・ほとんど使われていない機能」ことも判明している。

 ここで言うパッケージ型は、複数の機能をまとめて定額制のクラウドサービス。企業の課題にあわせて必要な機能だけを選択して活用できる都度課金型のクラウドサービスを“アラカルト型”と定義している。

 パッケージ型を利用する人事労務担当者の52.3%が社内で活用しているクラウドサービス同士の機能が重複していると回答。この結果から、パッケージ型は一括で複数機能を導入できる手軽さがある反面、導入したにもかかわらず使用されずに無駄になっている機能が非常に高い割合を占めているという「パッケージ型の落とし穴」が浮き彫りになる結果と説明している。

 様々な機能の重複が発生してしまっていることにより「どのツールを使うべきか迷うことがある(49.0%)」、「混乱する(41.7%)」、「時間の無駄になっている(35.1%)」などの実態も明らかになっている。約4割の人事労務担当者が、機能の重複が「コストの無駄になっている」と回答している。

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