Microsoftは米国時間1月26日、2021会計年度第2四半期決算(12月31日締め)を発表した。商用クラウドの売上高は前年同期比34%増となり、予想を大きく上回る好決算となった。
第2四半期の売上高は前年同期比17%増の431億ドル、純利益は155億ドル(1株あたり2.03ドル)だった。
アナリストは売上高を401億8000万ドル、1株あたり利益を1.64ドルと予想していた。
最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は、デジタル変革やクラウド需要がけん引した結果だと述べた。「Microsoft Azure」の売上高は前年同期比50%増だった。
同社はほとんどの製品ラインで力強い成長を見せた。
アナリストによると、Microsoftの好調な決算は、新型コロナウイルスとリモートワークの影響が大きいという。Wedbush SecuritiesのアナリストであるDaniel Ives氏は次のように述べた。
昨今のクラウドへのシフトと、在宅勤務に向かう流れの定着により、MicrosoftはAzureや「Office 365」といった主力製品群で大きなメリットを得られる状況にある。今日では、クラウドで実行されているワークロードは35%だが、2022年に55%に達するとわれわれは予測している。その理由は、昨今の在宅勤務へのシフトによって、多くの最高情報責任者(CIO)が自社の今後におけるニューノーマルやニューリアリティーを直視せざるを得なくなることで、クラウドへと向かうトレンドがおよそ1年ほど前倒しになる結果だと考えている。ITの優先順位がこういった点で最も高まることからわれわれは、クラウド配備の85〜90%がCIOによって既に承認され、2021年のクラウド予算も十分確保されていると考えており、Microsoftはこのクラウド軍拡競争でさらなるシェアを得られる位置につけていると確信している。
主な数字は以下の通り。
- Productivity and Business Processes部門の売上高は前年同期比13%増の134億ドル。
- 商用版「Office 365」の売上高は21%増。
- 「Microsoft 365 Consumer」の登録は4750万件。
- 「LinkedIn」の売上高は23%増。
- 「Dynamics 365」の売上高は39%増。
- Intelligent Cloud部門の売上高は23%増の146億ドル。Azureがけん引した。
- More Personal Computing部門の売上高は14%増の151億ドル。
- 「Surface」製品の売上高は3%増。
- 「Windows」商用製品とクラウドサービスの売上高は10%増。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。