イオンリテールは、自社運営の「イオンスポーツクラブ」に顔認証と温度検知を用いた入館システムを導入した。ソフトバンクの子会社である日本コンピュータビジョンが3月8日に発表した。
今回採用したのは、日本コンピュータビジョンが提供する温度検知機能付き顔認証端末「SenseThunder」になる。同端末は、人工知能(AI)を活用した顔認証技術と赤外線サーモグラフィーを組み合わせ、マスクを着用したままでも0.5秒で温度検知と顔認証が可能という。
イオンスポーツクラブは、全国30店舗に端末を設置し、クラブ会員の体温測定と本人確認に役立てている。4月1日に新規開店となる「イオンスポーツクラブ3FIT 新利府店」(宮城県)では、SenseThunderと店舗ドアの電気錠と連動させ、温度確認と顔認証による本人確認後にドアロックが自動で解錠される仕組みを構築した。
非登録者の入館を抑制するだけでなく、入館時に温度検知で発熱の疑いがあるかどうかを確認することでセキュリティ対策を徹底し、会員に安心安全な施設利用を提供する。今後は新利府店のほか、他店舗でも同様の顔認証入館の展開を予定している。
左:イオンスポーツクラブ3FIT 新利府店 入口、 右:SenseThunder設置写真