富士通は、ウェブブラウザーだけでオンラインコミュニケーションができる接客用サービス「FUJITSU Finplex オンライン接客サービス eXcloser(Finplex eXcloser)」を開始した。主に金融機関向けとする。
Finplex eXcloserは、米Waaguのリモートコミュニケーションサービス「Loookit」を利用する、サポートを含めたトータルサービスとして富士通が提供する。
「Finplex eXcloser」のサービス画面と各機能
金融機関の営業職員は、これまで対面中心に提案活動やライフコンサルティングを行ってきたが、コロナ禍で面談時間の確保が難しくなり、電話では資料共有ができず顧客の反応が分かりにくいなど、非対面接客に限界が出てきていた。また、オンライン会議やコミュニケーションツールは、事前にアプリケーションのインストールや会員登録などの手続きが必要で敬遠されるという。
Finplex eXcloserは、PCやタブレット、スマートフォンなどのウェブブラウザーから接続するだけでコミュニケーションできる。サービスホーム画面でメールアドレスや電話番号を入力すると、その都度個別のURLが発行される。この他にもアクセスコード入力やQRコードの読み込みでもサービスに接続してコミュニケーションできる。顧客は利用者登録などが不要、発行されるURLやアクセスコードは一時的で、後から第三者に悪用されにくいなどセキュリティ面でも安心設計となっている。
コミュニケーションは、音声とビデオの通話ができ、PDF資料を画面上で共有し相互に書き込みしたりページをめくったりできる。営業職員は、顧客の疑問や関心事に応じて、適宜補足をしながら分かりやすい提案ができ、対面コミュニケーションと近い感覚で利用でき、後から見返すことも可能だ。
今後は営業職員が顧客の操作を遠隔で補助する機能や、オンライン接客中の動画や音声、資料などを保存する機能などを追加する予定。費用は個別見積もりになる。