エクイニクス・ジャパンは3月10日、メガクラウド事業者専用に展開する「xScaleデータセンター」のアジア初の施設「TY12x」を千葉県印西市に開設したことを発表した。

エクイニクスのデータセンター「TY12x」
xScaleデータセンターは、世界規模でクラウドサービスを展開する事業者(エクイニクスは「ハイパースケーラー」と呼称)専用のデータセンター。代表取締役社長の小川久仁子氏は、ハイパースケーラーへの接続拠点の40%以上が同社のデータセンターであり、この領域の同社事業がハイパースケーラーと一心同体にあるとした。このためハイパースケーラーのサーバー設置場所を提供することが同社のミッションであり、約3200億円を投じて日本、欧州、米州でxScaleデータセンターを展開している。

エクイニクス・ジャパン 代表取締役社長の小川久仁子氏

ハイパースケーラーへの接続拠点シェア
TY12xは、3月1日に第1期分となる約2560平方メートルのコロケーションスペースが竣工、最終完成時は約1万7300平方メートル以上になり、54メガワットの電力供給を予定する。この他に、関西地区のxScaleデータセンターとして「OS2x」を建設中で12月に開設する予定。時期は未定だが、首都圏でもTY12xに続くxScaleデータセンターの建設を計画している。
海外では、欧州が2カ所を開設済みで2022年までに4カ所を新設、南米でも1カ所を建設することにしている。

エクイニクスのデータセンターサービス(IBX)とxScaleデータセンターの違い