ServiceNowは米国時間4月22日、企業のアプリケーションやクラウドインフラ、オンプレミスインフラを横断して診断情報を収集し、インシデント解決の自動化やサービス障害の防止を支援する統合エージェントソリューション「Agent Client Collector」(ACC)のリリースを発表した。
ACCは、ソフトウェア、ハードウェア、そしてクラウドインフラ全体でデータを捉えて監視し、可視性をもたらす。ACCは、診断情報を収集するだけでなく、サービスチームや運用チームがインシデントの解決を自動化したり、サービス障害をプロアクティブに特定し、従業員体験を損なう前に障害の発生を防止できるようにする。
ServiceNowのアプローチは、ACCによってエージェントを単一のプラットフォームに統合するというものだ。これまでのエージェントはサイロ化されている場合が多かった。部門全体で複数のエージェントが利用され、サービスチームや運用チームが従業員のインシデントや要求をシームレスに解決する上で必要な情報にアクセスすることが難しかった。
以下はACCの特長だ。
- ポリシー駆動によるアプリケーションやエンドポイントの監視:これにより顧客は、スタンドアロン型の監視ツールへの依存を低減し、コストを最適化して、余剰のツールを削減できる。
- 「Live Asset View」:これによって、エージェントのワークスペース内でのエンドポイントの設定やパフォーマンスデータをリアルタイムで可視化できる。
- ITサービス管理(ITSM)とIT運用管理(ITOM)のための「Automation Playbooks」:これにより、エージェントがインシデントの解決を自動化して、従業員体験を改善するほか、運用チームは問題をプロアクティブに監視できるようになる。またAutomation Playbooksは、ハードウェア資産の性質やパフォーマンスデータを収集するハードウェア資産管理(HAM)と、ソフトウェアの在庫や使用、支出の最適化のためのソフトウェア資産管理(SAM)にも対応する。
ACCは、ITOMやITSM、HAM、SAM、セキュリティ運用(SecOps)を横断し、ServiceNowのさまざまな製品をサポートできる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。