マイクロソフト、「Windows 10 21H2」の最初のテストビルドを公開

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-07-19 10:53

 Microsoftは「Windows 10」の機能更新「Windows 10 21H2」を今秋から提供する予定だ。同社が数週間前に明らかにした。米国時間7月15日には、Windows 10 21H2の最初のテストビルドを「Windows Insider」プログラムの「Release Preview」リングに向けてリリースした。

Microsoft rolls out first Windows 10 21H2 test build
提供:Microsoft

 Windows 10 21H2は、最近の機能更新と同じく、とても規模の小さい更新となる見通しだ。「イネーブルメントパッケージ」を通して提供されるため、直近の機能更新の上にインストールする場合、累積更新プログラムのように感じられるはずだ。

 Windows 10 21H2の完成版は、2021年中にリリースされる予定だが、新機能はそれほど多くない。Microsoftによると、Windows 10 21H2では、主に以下の機能が提供される。

  • Wi-Fiのセキュリティを強化する「WPA3 H2E」標準のサポート
  • 「Windows Hello for Business」の簡略化されたパスワードなしの展開モデルのサポート。これにより、展開して実行できる状態に数分以内で到達することが可能になる
  • 「Windows Subsystem for Linux」(WSL)と「Azure IoT Edge for Linux on Windows」(EFLOW)でGPUコンピューティングをサポートし、機械学習などの計算負荷の高いワークフローに対応

 15日にリリースされた最初のWindows 10 21H2テストビルド「19044.1147(KB5004296)」は、PCが「Windows 11」のハードウェア要件を満たしていないため、Microsoftによって「Beta Channel」から「Release Preview Channel」に移されたRelease Preview Channelのテスター向けに提供される。それらのテスターは、「Windows Update」を使用して、自分でこのビルドを探さなければならない。具体的には、「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」の順に進み、21H2をダウンロードしてインストールする必要がある。

 15日のテストビルドには、上記の21H2の新機能はまだ搭載されておらず、幾つかの修正のみが含まれている。21H2に移行したテスターは引き続き、21H2の更新プログラムをWindows Update経由で入手できる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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