編集部からのお知らせ
量子コンピューティングへの注目
特集まとめ:高まるCISOの重要性
海外コメンタリー

デジタルトランスフォーメーション:バリューを最大化する予算配分を実現するためのヒント

Mark Samuels (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2021-08-10 06:30

 最高情報責任者(CIO)がもっともよく使う言葉の1つに「バリュー」がある。現代のITリーダーは、事業部門が求めるテクノロジーから最大のリターンを生み出すことに全力を挙げている。

Michael Voegele氏
PMIのVoegele氏は、「テクノロジーを事業戦略を加速する要素として組み込んでいく必要がある」と話す。
提供:PMI

 たばこ会社のPhilip Morris International(PMI)で最高デジタル・情報責任者を務めるMichael Voegele氏も同様の考えを持っている。同氏は、テクノロジーによってビジネスを変革しようとする取り組みは、IT部門がバリューの実現を目指さない限り意味がないと述べている。

 Voegele氏によれば、IT部門は、事業部門が直面する課題を解決するための技術的な対応を対症療法的なアプローチでつぎはぎするよりも、事業部門と協力しながら積極的に取り組みを進めるべきだという。

 「テクノロジーを事業戦略を加速する要素として組み込んでいく必要がある」と同氏は言う。「解決しようとするビジネス課題や問題について、非常に早い段階から、各部門が対等の関係で話し合わなければならない」

 PMIの幹部は、数カ月ごとに集まって話し合い、各ITプロジェクトにどう予算を割り当てれば、事業戦略を前に進め、長期的なバリューを実現できるかを判断している。

 「私たちは部門横断的な思考法を確立しており、各部門の責任者が話し合って、どのプロジェクトがもっとも重要かを判断している」とVoegele氏は述べている。「これは抜本的な変化だ。私たちは、1年ごとに予算を割り当てるのではなく、四半期単位で物事を進める体制を確立している」

 Voegele氏によれば、事業部門とIT部門の指標は、共通の目標に合わせて同じ方向に向かって設定されている。そうすることで、事業部門とIT部門の両方を含むPMI全体の、技術的なソリューションの導入に対する評価の仕方が大きく変わったという。

 「今や重要なのは、決められた予算や時間内にプロジェクトを遂行することではない。重要なのは、『これらの技術的なソリューションを導入することで、市場における業績を改善できるのか、あるいは顧客のネットプロモータースコアを上げられるか』ということだ。無事に稼働させればそれでいいわけではなく、ビジネスケースに記述されているメリットを実現できるかどうかが問われている」と同氏は言う。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]