C3.ai、Google CloudでエンタープライズAI製品を提供

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-09-07 15:17

 Google CloudとC3.aiは、C3.aiのすべてのエンタープライズ向け人工知能(AI)製品をGoogle Cloudに展開する、新たなパートナーシップを結んだことを明らかにした。また両社は、製造業、医療、金融サービスなどのさまざまな業界に特化したサービスを共同で提供する。

 Google Cloudで提供されるC3.aiアプリケーションには、業界特化型のAIアプリケーションSaaSや、AIアプリケーションを開発・展開・運用するためのプラットフォームである「C3.ai Suite」、業界特化型のAI CRMアプリケーションスイートである「C3.ai CRM」、ノーコードAIツールの「C3.ai Ex Machina」などが含まれている。Google CloudとC3.aiの営業部門は、Google Cloudで利用できるC3.aiの製品ポートフォリオを共同販売する。

 C3.aiの最高経営責任者(CEO)Thomas M. Siebel氏は、「Google Cloudのイノベーション、リーダーシップ、スケール、市場開拓などの専門性と、C3.aiのアプリケーションが提供する大きなビジネスバリューを組み合わせ、このパートナーシップは、すべての産業セグメントでエンタープライズAIアプリケーションの導入を劇的に加速させるだろう」とコメントしている。

 製造業向けにはAIを利用した予知保全やエネルギー管理を最適化する機能などが提供される。また医療業界向けにも、AIを使用したアセット管理や機器の予知保全サービスなどが提供される予定だ。

 金融機関向けには、資金管理サービスや融資プロセスの改善、顧客離れの防止などに役立つサービスが用意される。また通信事業者向けには、ネットワークの耐障害性や顧客体験を改善するサービスが、サプライチェーンが重要な企業向けには、サプライネットワークのリスクを分析し在庫を最適化するサービスが提供される。

 C3.aiは、Google Cloudと連携して、同社の製品を「Google Kubernetes Engine」「BigQuery」「Vertex AI」などのさまざまなGoogle Cloud製品の機能を活用できるように最適化していく計画だという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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