IDC Japanは9月7日、国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場の2020年のベンダーシェアを発表した。NVO(Network Virtualization Overlay)ソフトウェアのトップシェアはヴイエムウェア、コントローラーアプライアンスはシスコシステムズだった。
ヴイエムウェアのシェアは71.8%。コロナ禍でオンプレミスデータセンターへの投資を抑制する企業が相次ぐ中、「VMware Cloud on AWS」などパブリッククラウドでヴイエムウェア環境を稼働させるためのソリューションのビジネスが好調だったという。
シスコシステムズのシェアは81.2%。企業が新規IT投資に慎重になる中、仮想化/自動化によるネットワーク運用管理の省力化、効率化を求める企業の需要を捉え、売り上げを伸ばしたとしている。
IDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャーの草野賢一氏は、「『ネクストノーマル』でネットワーク運用管理者に、より高いネットワーク品質の維持と運用管理の省人化/省力化の両立が求められており、ネットワーク仮想化/自動化技術の活用は、『Day 2』と呼ばれるネットワーク運用管理の効率化や高度化に移行しつつある」と解説する。
国内NVOソフトウェア市場、コントローラーアプライアンス市場ベンダー別売上高シェア、2020年(出典:IDC Japan)