味の素は、人事管理SaaS「SAP SuccessFactors」をグローバル基盤として採用し、7月に稼働を開始した。システム導入はデロイト トーマツ コンサルティングが担当した。SAPジャパンが9月16日に発表した。
味の素は、2020年から2025年までの中期経営計画における人材と組織の取り組みとして、生産性の高い「課題解決型」組織の構築を掲げている。従業員のエンゲージメントを向上させるとともに、自律的なキャリア形成や働き方における多様性の創出に向けた変革を推進している。従来は会社主導のキャリア形成が主流だったが、課題解決企業となるためには、従業員の自律性を促す「従業員と会社の共成長の実現」という考え方がベースになっているという。
SuccessFactorsの導入を機に、点在していたデータや施策を統合し、単一のプラットフォームが形成され、従業員が有するスキルや経験などのプロフィールやキャリア志向が可視化され、全従業員に公開されたことにより、多様性を生かした最適な人材の配置が可能となる。
味の素では、SuccessFactorsについて、多様化する働き方への対応、グローバル企業として従業員の育成強化、事業戦略に必要な人材確保、変革をリードする人材育成が可能であることを評価。また、人材育成業務全般を網羅した製品群の中から優先度や効果の高い業務から段階的に使い始められること、適合性と柔軟性が高いことなども高く評価している。