ドコモら、4K映像伝送システムによる胎児心臓エコー映像の伝送を実証

NO BUDGET

2021-09-27 07:00

 近畿大学、和歌山県串本町、NTTドコモ(ドコモ)は、4K映像伝送システム「LiveU(ライヴユー)」で胎児心臓エコー映像をリアルタイムに伝送する実証実験を9月22日に実施した。5G(第5世代移動通信システム)を活用した遠隔医療支援が目的。

 LiveUは、ドコモが5Gを活用した映像伝送ソリューションの医療機関向けモニタープログラム事業において推奨するソリューション。同実証では、串本町のくしもと町立病院・産婦人科と、医療設備が整っている近畿大学病院(近大病院)間の遠隔医療を支援する。

 具体的には、くしもと町立病院が超音波画像診断装置で撮影した胎児心臓エコーの映像を、LiveUからドコモの5G回線を介して映像を伝送し、遠隔医療支援を実施する。また、手技を行う医師の手元の4K映像も同時に伝送するなど、実用化に向けた検証を行う。

 この実験で扱う胎児心臓エコー映像は、胎児のわずか2cmほどの小さな心臓の繊細な動き、陰り、変化などを捉えた高精細なエコー映像で、約120km離れた近畿大学病院へ5Gで遅延なく伝送し、受信した映像で対面の医療と遜色なく高度な医療が提供できるかどうかを検証する。

 近畿大学、近畿大学病院、串本町、くしもと町立病院とドコモは今後、LiveUにおける医療モニタープログラムの計画に則り、産婦人科・小児科協同チームによる超音波画像診断装置を中心とした高精細医用映像機器と、5Gサービスを活用した的確な医療提供の実現を目指す。さらに、過疎地の周産期医療における診断・治療における常用的な遠隔医療提供に向けた検討も進める。

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