NTTデータとMavenir Systems(マべニア)は、5G Open RANネットワーク向けの製品、ソリューション、システム、インテグレーションサービスの提供において、グローバルで協業する。
今回の提携は、通信事業者によるOpen RANの採用や、企業の5G(第5世代移動通信システム)によるDX(デジタル変革)促進に向けて推進される。今後このようなネットワークの構築を通じて、これまで高速無線通信の恩恵を受けていなかった地方などのデジタル化にも貢献する。
マべニアは、エンドツーエンドのクラウドネイティブなネットワークソフトウェアを提供する企業で、同社のOpen vRAN製品は、4Gや5Gの無線アクセスを網羅している。
マべニアの分散型RANのアプローチは、仮想化をネットワークのエッジにまで拡大している。同社のマルチソースのリモートラジオユニット(RRU)は、独自仕様のO‐RANオープンインターフェースを使用しており、従来の制約を克服しているという。
仮想化、コンテナ化されたクラウドベースのベースバンドソフトウェア・オーバー・イーサネット・フロントホールと相互に連携することで、戦略的な差別化を実現し、無線アクセスネットワークの高い拡張性と柔軟性が可能になるという。
さらに、マベニア コンバージドパケットコアソリューションは、マイクロサービスによるクラウドネイティブアーキテクチャーを採用しており、エンドツーエンドのレイテンシー、高いスループット要求、ネットワーク全体の可用性など、厳しい5Gパフォーマンス要件を満たすために必要なスケーラビリティー、アジリティー、信頼性を提供する。
両社はこれまでも、ドイツのラボにおいて、初のクラウドネイティブな5Gスタンドアローンキャンパスネットワークを実現している。また、NTTドコモのOpen RAN Ecosystemコンソーシアムは、システムインテグレーターとしてNTTデータを、RANソフトウェアプロバイダーとしてマべニアを選定し、通信事業者におけるOpen vRANの実現に向けて取り組んでいる。
今回の協業によって、NTTデータが世界各地で提供するインテグレーションサービスなど、トータルでのITサービスの提供とマべニアのソリューションを組み合わせることで、世界中の事業者がオープンで仮想化された5Gネットワークを構築・移行する際のニーズに応えていく。