富士通、パブリッククラウドと同等機能を持つ小規模基盤を提供

NO BUDGET

2021-10-06 06:00

 富士通は、顧客の拠点にパブリッククラウドと同等の機能を持つ小規模なIT基盤を提供する新サービス「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V プライベートリージョンSmall(FJcloud-VプライベートリージョンSmall)」を開始した。

 同サービスは、サーバーなどのハードウェアからソフトウェア、ネットワーク、マネージドサービスや保守サービスまで一体化して提供、運用する同社のオンプレミスクラウド事業の1つ。同社は2020年6月にオンプレミスクラウド事業を開始しており、今回は幅広い領域でクラウド導入を加速させるため、従来の大規模向けに加えて、100VM(仮想マシン)規模に対応した小規模向けモデルを開発した。さらに20VM規模から利用できるモデルやコンテナー搭載モデルなどの商品を今後拡充する予定という。

オンプレミスクラウドのサービスモデル
オンプレミスクラウドのサービスモデル

 オンプレミスのプライベートクラウド向けでは、富士通のデータセンターから専門の技術者がリモートで、同社の人工知能(AI)技術による障害の予兆検知や障害防止に向けた自動対処などの先進技術や高度ノウハウを顧客のクラウド基盤に実装する。また、基盤更新時には富士通がサーバーなどのクラウド基盤を入れ替えるなど、常に最新のクラウド基盤リソースを利用できる。

 富士通のパブリッククラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-V(FJcloud-V)」と同一インターフェースの管理ポータルが利用できる。そのため顧客先に設置する「FJcloud-Vプライベートリージョン」や「FJcloud-V」など、システムのロケーションを問わず、ハイブリッドIT環境の統合的な運用管理を実現できるとする。

 サービスメニューは、Small(256vCPU)と既に提供済みのMedium(672vCPU)、Large(1728vCPU)があり、価格はいずれも初期導入費用が無料、月額利用料は200万円台からとなっている。

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