Microsoftは以前より、「Windows」のコンポーネントをアップデートできるさまざまな手段を増やしてきた。同社は米国時間10月14日、その新たな手段となる「Update Stack Package」のテストを開始していると発表した。
同社はUpdate Stack Packageを、「Windows 11」のDevチャネル向けテストビルド「Build 22478」の一部として紹介した。このビルドには、多数の修正のほか、デザイン言語の「Fluent」を使用して作成された新しい絵文字が含まれている。またユーザーは、「Windows Hello」に対応したカメラが外部モニターに接続されていれば、顔認証を利用してPCにログインできるようになった。このビルドで提供されている修正とアップデートの詳細は、同社のブログで確認できる。
現時点で、Update Stack Packageに関する情報は限られている。
Microsoftは、これらのパッケージで、「新しいビルドのような、メジャーなOSアップデート以外の、アップデートによる改善を提供する」と説明している。Update Stack Packageで、PCが実際に月例アップデートや機能アップデートを行う前に、アップデート体験の改良点を提供できるとしている。
現在Update Stack Packageは、「OSから独立して開発された、アップデートに関連したごく少数のシステムファイルに限定されている」。同社はいずれ、パッケージで提供するリリースの範囲と頻度を拡大したい考えだ。
同社はブログ記事で、「Update Stack Packageは、PCが新しいアップデートを可能な限り最も問題が少なく最良の方法で、首尾よくインストールできる可能性を最大限に高められるようにする」と説明した。これらのパッケージは、ビルドや累積アップデートのように、「Windows Insider」向けに「Windows Update」を通じて提供される。
Build 22478より、DevチャネルのInsiderテスターは、「設定」の「Windows Update」を開いて、Update Stack Packageを受け取りたいかどうかを選択できる。
この新しいUpdate Stack Packageが、既存のサービススタック更新プログラムとどのようなかたちで共存していくのか、筆者には分からない(筆者は現在Microsoftに問い合わせている)。
同社の文書によると、サービススタック更新プログラムは、Windows更新プログラムをインストールするコンポーネントである、サービススタックの修正を提供する。また、コンポーネントベースのサービススタック(CBS)が含まれる。これは「DISMやSFCなど、Windows展開のいくつかの要素の基となるもので、Windowsの機能や役割の変更、コンポーネントの修復を行う」。
Microsoftは2021年2月から、「Windows 10」(そして現在はWindows 11も対象)向けの累積更新プログラムに最新のサービススタック更新プログラムを含めるようにした。「Windows Server Update Services(WSUS)」と「Microsoft Catalog」の両方に対して、「1つの累積的な更新プログラムのペイロードを提供」するためだという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。