Microsoftがビジネスや教育分野の顧客向けに、リニューアルした「Windows」向け「Office」アプリと「Office.com」を段階的にリリースしている。新デザインの「Home」画面、改善されたフィルタ機能、新しい「Create」ペインなどが含まれる。
Microsoftは2021年11月の「Ignite」カンファレンスで、Office.comとWindows向けOfficeアプリの刷新を発表した。Microsoftは米国時間3月10日、ビジネスと教育市場のすべての顧客がこのアップデートを利用できるようになったとしている。業務用、教育用の「Microsoftアカウント」にログインすると、新しいエクスペリエンスを利用できるとMicrosoftは説明している。
OfficeアプリとOffice.comウェブポータルは、ユーザーが「Word」「OneNote」「Excel」をはじめとするOfficeアプリを素早く切り替え、ローカルマシンや「OneDrive」「SharePoint」に保存されている「最近使用したドキュメント」をより簡単に見つけられるようにしようとしている。これらは「My Office」の後継機能だ。
これらの変更は、生産性を高めるほか、特定の形式やコンテンツの作成にどのアプリが最も適しているかを判断することや、ローカル、クラウド、電子メール、アプリなどコンテンツの保存場所を覚えておくことの精神的な負荷を軽減する狙いもある。
新しいHome画面は、必要なファイルを素早く見つけ、仕事を始められるようにするためのエクスペリエンスが改善されている。「Microsoft 365」の機能を活用し、特定の時間に仕事で最も重要なファイルを予測する。最近のドキュメントで@メンションされているかどうか、To Doリストに追加する必要があるかもしれない項目、予定されている会議などに基づいて、ユーザーの業務に関連する「Recommended Actions」(推奨アクション)がページの上部に表示される。現在の業務に関連するドキュメントを見つけやすくする「Quick Access」(クイックアクセス)セクションも備えている。
保存場所や共有方法を問わず、ユーザーがさまざまな種類のファイルを見つけやすくするための新しい「My Content」ペインもある。新しい「Browse by」ビューは、一緒に働いている人に関連するコンテンツや会議のコンテンツを見つける際に役立つ。添付資料、録画、「Loop」をはじめとする必要などのファイルも素早く見つけられるようになる。
My Contentには、人と会議の新しいフィルター機能もある。「People」(人)をクリックすると、共同作業をする人や、一緒に取り組む作業に関連するドキュメントのリストのカードを見つけられる。「Meetings」(会議)をクリックすると、最近の会議や関連するコンテンツすべてのリストが表示される。共同作業したファイルがどこに保存されているか、「Teams」の会話や電子メールのスレッドで共有されたのかどうかといったことより、特定の人に関連するコンテンツを見つける方が簡単な場合に役立つ。My Contentは最近のアクティビティーだけでなく、ユーザーのコンテンツすべてを提示できることから、Quick Accessよりも優れているとMicrosoftは考えているようだ。
新しい「Create」ペインは、アプリすべてを1カ所で見やすくなっており、新しいコンテンツを素早く作成できる。クリックするだけ、あるいはコンテンツを簡単に作成できる新しいテンプレートツールを使って、新規ファイルを作成できる。作成したいコンテンツの形式を選択するだけで、複数のアプリのさまざまなテンプレートオプションが1度に表示される。
個人用MicrosoftアカウントでOffice.comやOfficeアプリを利用するユーザー向けにも、同様の改善に取り組んでいるとMicrosoftは述べている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。