アバナードは5月31日、三菱地所の従業員が利用する社内コミュニケーションツール「miTene」の開発を支援したと発表した。
2022年2月に導入された同ツールは、スマートフォンやPC上の「Microsoft Teams」にプラグインされており、従業員は会社からの連絡など最新情報の通知をTeams上で1日2回受け取る仕組みだ。
三菱地所では、コロナ禍に伴うテレワークの普及により、従業員同士のコミュニケーションにも変化が生じ、社内の対面コミュニケーションからTeamsなどのデジタルツールへ移行した。その中で、各部署やグループ各社が発信する情報を従業員がスムーズに受け取れるようにすることが求められていた。
アバナードは三菱地所の従業員が以前から使っているTeamsを活用し、「重要な情報をタイムリーに伝える」という点を意識してツールの開発を支援した。この取り組みは、アジャイル開発の一つで、役割を分担して各メンバーが同時に作業を進める「スクラム開発」で実施。開発には三菱地所とアバナードのほか、三菱地所の子会社・メック情報開発も参加した。
miTeneの導入後、従業員は少なくとも1日1回ツールにアクセスしており、会社からの情報が確実に届いているとアバナードは見ている。さらに付随機能として、業務でよく利用されているファイル共有サービス「Microsoft SharePoint」のリンク集をTeamsに掲載し、従業員は探している情報を見つけやすくなったとしている。これにより、1人当たり1日5分相当の業務改善が見込まれるという。今後は同ツールのグループ会社への横展開を進めるとのことだ。