福岡県宗像市は、電通国際情報サービス(ISID)の行政手続き申請管理システム「minnect申請管理」を採用した。ISIDが発表した。同市は第1号のユーザーとして10月にパイロット利用を開始する。
minnect申請管理は、住民からの行政手続きの申請情報を自治体の基幹システムに自動連携し、「マイナポータル」内の「ぴったりサービス」を通して行われるオンライン申請と従来の紙による申請の両方に対応する。
また同ソリューションは、基幹システムとのデータ連携にロボティックプロセスオートメーション(RPA)を活用していることから、基幹システム側の改修が必要なく、申請書項目の変更や新たな業務の追加にもRPAの設定変更のみで柔軟に対応できる。この点が宗像市の求める要件と合致したという。
宗像市は、行政サービスのデジタル化に力を入れ、ぴったりサービスの導入などに積極的に取り組んできた。しかしぴったりサービスと基幹システム間のデータ連携ができていなかったため、オンラインで受け付けた申請を紙に出力後、基幹システムに手入力するといった運用を行っていた。
ISIDと宗像市は、2017年に包括協定を締結して以降、行政サービスの業務プロセス改革や観光のデジタル化などに共同で取り組んできた。その経緯から、行政手続き申請の受付業務に関する課題を早期に共有し、開発段階にあったminnect申請管理の先行評価をISIDが宗像市に提案した。同市は、minnect申請管理の開発コンセプトや柔軟性・拡張性を高く評価し、採用に至ったという。