食用油脂の製造、加工、販売を主事業とするJ-オイルミルズは、クアルトリクスの従業員体験管理ツール「Qualtrics EmployeeXM」を採用し、日本IBMがその導入を支援した。クアルトリクスが発表した。
Qualtrics EmployeeXMは、調査実施から分析、分析結果に基づいた改善アクションのトラッキングなど、従業員体験の向上をワンストップで実現するためのオンラインプラットフォームになる。
ダッシュボードで調査結果を即時確認でき、エンドユーザーが適切なフィルターを設定すれば、各部署のマネージャーが自部署の結果・改善に向けたアクションの示唆などを閲覧して、課題解決に向けたアクションを起こしやすくなる。
また、収集した自社データを基に相関分析を実施し、改善アクションについて優先的に実行すべき課題を把握する機能がある。人事データベースなど外部データとの連携でき、より深く分析できる。組織単位で設問項目も調整できる。
J-オイルミルズでは、国内外で約1300人の従業員が勤務する。ITツールを活用した社内コミュニケーションの活性化に努めるなど、従業員との関係性の向上へ積極的に取り組んでいる。
同社では2018年かた従業員意識調査を実施しており、課題把握に努めていたが、社会環境の急激な変化に対応してより迅速に課題把握・改善アクションを進めていくことが求められていると考え、この要望に応えられるツールを検討していた。
同社では、今回の導入により課題の迅速な把握と解決に向けたアクションプラン策定とモニタリングを一気通貫にて行うことが可能となるとしている。従来の課題だった「アンケートの実施・分析だけで終わってしまい、改善に向けたアクションの効果が見えづらい」という問題や、「取得したデータを現場レベルでも活用し、課題への優先度決定などに活用したい」「単純な集計結果を渡されて終わりではなく、自分の部署に関係のあるデータを能動的に分析し、身近な課題の把握と改善に向けたアクションに結びつけたい」という問題を解決することができるとしている。