関西電力送配電、送変電設備保全管理システムを再構築--日本IBMが支援

NO BUDGET

2022-09-01 07:05

 関西電力送配電は、IBMの設備保全・統合資産管理ソリューション「IBM Maximo Application Suite」を採用し、2025年から稼働を開始する。日本IBMが8月30日に発表した。

 これにより、関西電力送配電は送変電設備の保全や更新などの計画の高度化や必要な投資の確保、長期的な業務効率化を実現していく。日本IBMは送変電設備保全管理システムの再構築支援として、8月に基本設計を開始する。

 Maximo Application Suiteは、統合されたクラウドベースの単一プラットフォームを提供し、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、アナリティクスを使用して企業資産のパフォーマンスを最適化したり、寿命を延長したり、運用上のダウンタイムとコストを削減したりする。

IBM Maximo Application Suiteを使用した設備保全管理ソリューション
IBM Maximo Application Suiteを使用した設備保全管理ソリューション

 今回の導入で、資産管理、作業管理、契約管理など設備保全に不可欠な機能を網羅的に高度化・効率化し、設備保全に関するデータを分析・蓄積しながら、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための基盤を構築する。

 日本IBMは、関西電力送配電が運用する現行の送変電設備保全管理システムを全面的に刷新し、各業務の工程のシンプル化や機能統一、現地作業のモバイル利用などにより、業務効率化や業務変革に迅速に対応できるように支援していく。

 関西電力送配電は今後、設備高経年化のリスクへの対応、また料金改定や制度改定といった環境の変化にも柔軟かつ迅速に対応していく。さらに2023年度から開始される新たな託送料金制度(レベニューキャップ制度)の導入に向けた設備管理や保全計画の高度化も進める。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]